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メタボ、一直線


『今日は天気がいいから外に干そうね。』

『どれくらい乾いた?もう大丈夫かな?』

洗濯物のことではありません。

白菜のことを言っているのです。

野菜でもなんでも干すと甘くなるのはフシギ。

お天道様の力は偉大です。

私はおつけものが大好きですが、お店で買った事はありません。

へんに砂糖甘いし、なんといっても着色料がダメなんです。

たまに出先でお弁当を買う事がありますが、蓋をあけると真っ黄色のタクアンなんかがついているとげんなりきます。

箸の先きでタクアンだけひっぺがしてみてもばっちりお米の上に黄色く着色してるのは食欲半減どころか78%ぐらいなくなってしまうのです。お茶碗のふちに赤い口紅がべっとり、、、あれとよく似ているとおもいます。

余談ですが、『つけものやのおつけもの』というキャッチフレーズを目にしたことがあります。世の中には『つけものやのケーキ』とかがあるのでしょうか?

今は母に習ってPがはりきって漬物をつけています。

大根と白菜、それからカツオ菜、塩漬けもぬか漬けもいろいろ工夫して上手に作る様になりました。謙遜してビギナーズラック、とは言っていますが、今日は糠床がふわーっとなっていい感じだった、とか、塩漬けは茶色くなって表面がヌルっとなってもうダメかとおもったけど、一旦水で綺麗に洗って再度塩をしてつけたら緑色が戻った、とか母と二人でつけもの話に盛り上がっているのをみるとまんざらでもないようです。

うちにはぬか漬け用の陶器の漬物壺以外に、プラスチック製の漬物メーカーが5つあります。二人暮らしなのに多すぎやしないか?と思われがちですが、うちでは漬物の摂取量もハンパではないのでこれでちょうど良いのです。だって漬物をつくるのに(特に今は寒いので発酵するのに時間がかかり)2,3週間かかる場合もあるからです。A型の几帳面さを活かしてタイミングをそれぞれにずらしてせっせとシステマチックに作っているのは気持ちの良い光景です。

うちでは白菜の漬物にちりめんじゃこをまぶし、それに醤油と太白ごま油をたらし、七味山椒(京都の長文屋がなんといってもベストと思う)をパシっとふりかけて食べるのがいつの頃からか流行だし、それがずっと定着しています。うちはみんな酒呑みなのでおかずはお酒の肴で一品ずつ食べ、そしてデザートとして最後に白いご飯とおつけもの、そしてほうじ茶をすする、というのが主流です。

うちではつけものは必ず鉢にわんさと盛ります。だから料理屋さんなんかで出てくるつけものの量にちょっとシラケてしまうものです。つけものなんて、そんなに高いもんでもないからもっと気前良く出してくれてもいいのに、といつも不満げにおもうのです。


最近は我家のつけものが特に美味しいのでご飯がすすんで困ります。年末からの食い倒れモードにいい加減、終止符を打たないといけないとおもいつつも、つい白菜のつけものが美味し過ぎて、、、ちょっとだけ、、、おかわり、、、が延々と続いている次第です。

ええい、ご飯をあきらめるのは所詮無理、でも運動でもしなくっちゃ!と宣言したら、『バカねえ、適度に運動してご飯をしっかり食べることがかえって太るっていうじゃない。私みたいにカンペキに運動しない方がかえって太らないものよ。』と母から言われました。

こんな図太い哲学に到達できるならば歳をとるのも悪くないのかも、とさえ感じます。

『いただいた下仁田葱をはやくつかってしまいたい。今日はうちに食べにきて。』と母に言われて訪ねたら、なんと、すき焼き。

ダイエットしようとおもっていた矢先にこれ、いじめに近いんですけど。

メタボ、一直線な私です。

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