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小さいながらの国際事情


私のパートナーはアメリカ人ですが、一緒に日本に住み始めてもう10年になりました。日本語での会話についていけない生活も辛かったと思いますが、しかもハニカミ屋さんなのでスローテンポではありましたが、それでも10年もすればだいぶ日本語も上達したように思えます。今、取材や撮影を単独でこなしながら日本の食文化を世界に伝えるジャーナル http://cultivateddays.coを発信していることもあり、日本語の勉強にも拍車がかかってきました。はじめの頃はプロの日本語教師について勉強していましたが、最近だんだん忙しくなってきたので今はテキストやアプリなどで独学で勉強しているようです。

「花子、日本語の動詞には3つのタイプがありますよ、知ってましたか?」とか言われても、へえ。としか答えようがありません。私は文法とかよりもフィーリングで言葉を操るタイプで、(そもそも日本語という言語自体がフィーリング主体なような気がする、主語もあやふやだし擬音語で成り立ってる言語だと思ってる。) たまに母から「あんた、言葉遣いがちょっと間違ってやいませんか?」と笑われます。母は数年前に病気して、話す言葉を失ったものの(今せっせと取り返し中です、)言葉を聞いて判断する能力はしっかり残っているようで、私がテキトーに言葉をあしらっているところをつっついてくるのです。 「そんなの日常ちゃめしごとヨ〜!」なんて私がふざけて言ったりすると、 「アンタが言うと本気で言ってると思われるからやめた方がいいよ」とか。 ですので相方も私の日本語をイマイチ信用しておらず、私の日本語をいちいち辞書でチェックしたり。

相方は一体どんな感じで日本語を勉強しているのかしらと、ちらりとテキストを覗いてみると、さだまさしの「関白宣言」がそこに。「動詞の命令形の活用」の例文だったようですが、軽いショックを受けました。日本のカルチャーを学ぶことも含めての語学勉強、なんでしょうが、さだまさし、とくるとは、、、。日本国に少しでも足を踏み入れた事がある外国人だったらちょっとはスルーしてもらえるかもしれませんが、いきなりこの歌詞から日本文化に入ろうとしたら「こんなん、ありえんしっ!」って一発でアウト、間違いないと思います。

考えてみると、日本でこの歌が流行った同じ時代のアメリカではマイケルジャクソンがBilly Jean を歌っていましたっけ。イキなメロディとマイケルのダンスさばきの見事さに圧倒されてましたが、いざ英語がわかるようになって歌詞の意味が判明した時もショックだったのを覚えています。 「ビリージーン?俺の愛人なんかじゃないよ。 彼女は俺の子だって言いはってるけど、俺がはらませたんじゃないぜ!」 という歌詞だったんですね、実は。ひぃ〜

ちなみに、相方の日本語のリスニングレッスンにも笑えるものがありました。 *さだまさし時代ではなく、現代のパーティ会場での設定〜「ちょっと」の活用法

ジョンさん:「アヤさん、こんばんは!こんなところでお会いできるとは!」 アヤさん:「あら、ジョンさん、こんばんは〜」 ジョンさん:「ABCの田中さんとお知り合いだったんですか?」 アヤさん:「ええ、取引先の関係でちょっと」 ジョンさん:「人が沢山来てますね。どうです、もっと静かなところで飲みに行きませんか?」 アヤさん:「今晩は主人がいるからちょっとぉ。。。」

ところで、私の大好きな絵本に「あおちゃんときいろちゃん」というのがあります。これは異文化間のリレーションシップについて描いた本です。子供向けの本ですが、シンプルゆえに大人にもじーんとくる本で、私の心の軸になっている、といっても過言ではありません。トランプ大統領にも是非読ませたい一冊です。

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先日、久しぶりに唐津のとあるレストランにいったら韓国の方が大勢いらっしゃってました。私の後ろから聞こえてくる会話がなんとなく九州弁に聞こえてしまい、そうかそうか、『おいしかヨ〜』といっているのか、とか、はたまた『ナマダヨ〜』と聞こえたり。勝手に彼らの会話を想像して楽しんでおりました。そういえば、以前五島に行った時も、フェリーの中で大きな声で話しているひとたちがいて、ほぅ、韓国の人も五島へいくのだな

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