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そら豆


そら豆が美味しい時期もあと僅か。 そら豆という言葉の響きも大好きだし、なんてお姫様な植物なんだろうと思う。 そもそも、過剰包装的な植物で、あんなボリュームから実際食べられるのはこれだけ?的な量になってしまうので、いつもちょっと多めに買うことにしている。 さやを開けるとふわっとしたベッドに包み込まれるようにしてそら豆が横たわっている。ああ、なんて素敵な情景!できることなら私もそら豆になってこの綿に包み込まれてみたい。豆自体がなんだかエロティックなカタチをしていて、薄皮(と言ってもかなり分厚いプロテクションがあるけど)を剥くと中ならプリっとした赤ちゃんのお尻のようなつやつやした実が出てくる様も好き。

美味しい料理には艶、と云うか、一種のエロティシズムを感じさせるものがある。 それは裸になった素の食材がその本質を発揮出来て輝いている時。 知人から紹介してもらった百味菜々という本、食材の全てがエロティックで、見ているとムラムラっ!と子宮で食欲を感じてしまう。今風に云うとやっべ〜〜という感じ。


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