『花の色は うつりにけりな いたづら』と小野小町が嘆いたように花の命は短い。

たしかに、花の旬は花開く直前の蕾である時であって、一旦開いてしまうと、もう花としての命が後先ないように感じられる。

自分の若さと美貌にすこぶる自信があって幾人もの男性をたぶらかしたであろうこの人だからこそ、こんな具合に悲観的にかっこよく言えるのであり、雑草のような人間にはこんな言葉はピンと来ない。

自分の名前は華子でなく、花子でよかったとつくづくおもう。

草が化けた『花』の子だからか、雑草や楚々とした野の花に感心がいく。

どうも洋花にはからきし興味が持てない。

母の日に贈られる『カーネーションとかすみ草』というコンビネーションなんて最たるものだとおもう。

ユリや薔薇などもコマーシャル化された『LOVE&SEX』のようで、どうも見ただけで怯んでしまう。ファーストデートに真紅の薔薇なんか持って来る人なんか、どうにかしてくれ、と思ってしまう。(もちろん、ファーストデートに真紅の薔薇を私に持って来た人はいないけど)せめて白いチーリップくらいだと許せる。それくらい洋花は私にとってブタに真珠的なモノなのだ。

先日、知人から引っ越し祝いに薔薇のブーケが贈られた。

薔薇ですか?と一瞬たじろいだけど、かすみ草がついていなかったので救われた。

『薔薇』という字に表れているように、薔薇はつくづくフクザツな花だと思う。トゲもあるし、幾枚にもかさなった花びらをまとい、そしてその色の変化も著しい。


そこには小野小町的な『嘆き』などはなく、愛を堪能した薔薇としての立派な生きざまが感じられる。


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