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バッハ


先日隆太窯コンサートに行ってきました。鈴木秀美さんのチェロ独奏、バッハ組曲。 小さい頃はこのコンサートというものが苦痛で苦痛でたまらなかった覚えがありますが、(そしていつも途中でつまみ出されていた覚えも、笑) 大人になってみて、やはりバッハは良いなあ。としみじみ思う年齢になって来たものです。秀美さんにお会いするのも30年以上ぶりで、「お久しぶりです、花子です!」とご挨拶したら、三歩ほど退いて驚かれました。(そりゃ、そうだ。)

私はこう見えても実はバッハ好きの人間です。特に、チェロの独奏が好きで、重々しい内面的な音色にもグッとくるものがある。バッハって、真面目な日本人ぽい。と感じたりすることもあります。根が真面目で表情を顔に出すことはないけれど、熱いものを胸に抱いていたようなタイプ。小さい頃、バッハの顔写真(というか、絵ですね)を見て、ズラの似合わないオッサンだな-と感じていたものです。対して、モーツァルトは巻き毛も違和感なくフィットした容姿で、チェリーのような瑞々しい口元も女ったらしを象徴しているかのよう。天才と言われた人なのかもしれませんが、私は、モーツァルトの曲があまり好きではありません。キラキラ星は子供の歌なので許せるとしても、どうもあの、蝶々が飛んでいるような曲運びがいかにもチャラチャラした感じが(おっと、失礼)まあ、個人的には好きではありません。やはり、ストイックなオッサンの味が私の錆びついた心を癒してくれるのです。

ところで、組曲とは舞曲を意味していたことに、今更ながら気付いた私。ってことは、いわゆる、ダンスミュージックってことですかい?と。私はHouse系の音楽も好きなので、よくロクロを廻してる時にも聴くのですが、やはり、ダンスミュージックとなると、どうもbpm120以上のビート感や色めいた空気を発想してしまうので、ズラのオッサンのストイックな曲→センシュアルなものを連想させるには相当なギャップを感じてしまった。バッハって、例えば独りで黙々とネギの千切りをする時などにそぐう音楽であって、色目を使って相手にアプローチをする時の音楽ではないような気がしていたから。

バロック時代にはどんなダンスをしていたのだろうか。決して色めいたことなどパブリックで自由にできなかったはずだ、女性もキっつ〜いコルセットとかはめさせられてた時代だし、とか余計なことを考えてしまった。

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