ピクルス



自作のキュウリで私たちとピクルスを作る為だ。

ケイトはバーモント北部、ノースイーストキングダムに住んでいる。

『北東の王国』とよばれている土地だが、じつは土地柄は貧しく冬はすこぶる厳しい。冬はマイナス20度にもなるので当然植物も育たない。ケイトは15エーカーの大きな畑で暖かい期間いろんな野菜を育て、冬の分の野菜も確保しなければならない。

冬の間まで保たせる必要があるので保存方法や管理も考えないとならない。

カブやポテトはルートセラー(砂の入った袋に詰めて温度が一定している地下に保存する。)

『canning』という作業、すなわち、缶詰加工も収穫後の作業の一つだ。

それぞれの家庭にいろんなレシピや貯蔵方法があるのだろうが、ピクルスに関しては酢と塩を基本に保存食と加工している。

今回つくった『Bread and Butter Pickles』はメイプルシロップとターメリックの入った黄色くて甘酸っぱいタイプのピクルスだ。

“bread & butter”というと、英語で『生活を支えているもの』という意味があるが、大恐慌の貧しい時代を支えた食べ物であった故にこのような名前がつけられた、という説もあるが、自分は直訳で『バターを塗ったパンにピクルスを付け加えて食べるとさらに美味しい』からなんだと思っている。


ピクルスに加工したら熱いうちに缶詰(といってもガラスの容器だが)にしてそれをさらに熱湯に浸して殺菌と真空をする。今回は全部で50個の缶詰めが出来た。こんなに沢山のピクルスができて大喜びだが、問題は冬の分のピクルスを一度に作るのにはある程度の量の野菜が必要とされる。しかし、例えばインゲンなんかは一度に沢山の量が出来るが、収穫後もさらに育ち続けるのでストップがかからなくてこまってしまうという。(さすがに毎週ピクルスをつくるわけにもいかないし。)

これはうちの梅のジレンマと匹敵する。

唐津の畑には南紅梅があり、毎年見事な実が育つ。

毎年食べるくらいの量だけ育ってくれればいいものの、一度に2000粒くらいなってしまうので、(放っておけばいいものの、)貧乏性の私たちは全てを収穫し、それを丁寧に水で洗い、赤じそで手を真っ赤にしながら梅干し作りに一日をさいてしまう。そして貯蔵する場所もないのでそれを知り合いや親戚に配りまくっている。梅干し作りの最高責任者は母なので、『なんでこんなタダ働きしてまで他の人の為に梅干し作らないかんの!』と毎年のごとくぶつくさ文句を言われる。

今年は私たちはアメリカにいたので梅干し作りを手伝えなかったが、それでも母は一人でやっぱり今年も梅干しを作っていた。

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