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遅まきの春



つくしは日本にしかないものとおもったら大間違いでした。

今年の春は日本の山菜を楽しむ間もなく日本を離れたのがとても心残りでした。たらの芽、つくしにわらび、タケノコ、と続けざまに春の味を堪能しようと心構えはあったものの、たらの芽もあと少しで食べごろ、というタイミングでアメリカに渡ってしまったのです。そしてアメリカは4月半ばまで雪が残っていて、とても『春』というムードではないのでした。

ところが。

今日、久しぶりに朝のランニングをしていたらいつもなにげに通っている道脇に???なるものが生えているではありませんか!

とても唐津で見慣れているようなずっくり肥えたつくしとは比べ物にはなりませんが、それでも『つくし』ということには間違いありません。黒いハカマをまとい、とがった三角の頭です。

きゃ〜っほう〜!!!

つくしの生えていた場所が警察官の住む家の前、という恐怖はありましたが、つくしを取ったところで、アメリカ人が雑草ごときでとやかく言わんだろう、とここは日本人の特権を身に構えつくしをもぎ取るのでした。

つくしがあるのなら、もしかして、わらびやふきのとうとかもメインにあるのだろうか?たらの芽もあったりして?

と一瞬欲張りな願望に近い疑問も頭をよぎりましたが、あまり期待しすぎてがっかりするのも悲しいので素直に今日の神の恵みに感謝することにしました。

家に帰りシャワーも浴びずにさっそくハカマ剥き。

オリーブオイルでソテーしてつくしのスクランブルエッグを楽しみました。

なかなか腰の重い朝のランニングですが、たまにはいいこともあるもんだとおもいました。

翌日は卵とつくしをトルティーヤに包んで。

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