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薪窯の窯焚き

紅葉のピークも終え、ガチョウたちが南方へ向かって騒がしく飛び立っている。

この時期に楽しみにしているのが、Jody Johnstoneの薪窯の窯焚きに参加すること。

2週間半のコミットメントだけど、自分の工房では体験できないことなので楽しみにしている。

穴窯の窯詰めは丸4日かかる。中はひんやりと冷たくクジラのお腹の中に入った気分になる。

人によってスタイルはそれぞれだけど、jodyの窯詰めはぎっしりと隙間なく詰め込む。

よくこれだけ詰め込んで地盤がしずまないな、と思えるほど。

いよいよレンガのドアを閉めて火を入れる。といっても最初は窯の外側で木を燃やし、ゆっくりといぶす。

この時に出る白い煙が私にとっては重要で、というのも、この時にスモークチキンを作るからなんです。

幼い頃の記憶を辿り、実家の窯焚きで食べていた手羽先の薫製を去年ここで試みたら、Jody の仲間にヒットして、

是非とも今年も作ってくれ、しかもダブルポーションで、とリクエストが。ハッスルして焼きおにぎりも用意した。

この土地に新しい自分がなんなく窯焚きのメンバーに加えられたのも実はこのスモークチキンが効いたのかもしれない。

醤油と酒とニンニク、ショウガで下味をつけ、それを窯の上に一日吊るし、それを窯焚きの炭火で焼く。

昔はいろりを囲んでこういう料理が普通にあったけど、今はそういうことがなくなったので、ある意味こういうのができるのが贅沢かもしれないと、なんだかノスタルジックな気分になりました。

 

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