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自然のちから


『きみどり』という色がほんとは『木緑』ではないのか、と思う程、最近めきめきと木々が新緑の色を輝かしく放っている今日この頃。雨の日は勝ってその色が際立つ。私はこの初夏の色が大好きだ。真夏になると緑も深まり、かえって息苦しく思う程濃くなるのだが、今のこの緑は見ていてとても清々しい。自然治癒という言葉があるように 自然には癒すパワーがあるのだと感じるようになった。(歳をとったのだろうか?)

もう昨年のことになるが、ようやくはじめて自分の城を構えて以来、脇目もふらず、ただ一直線に突っ走っていた。一瞬たりとも休まず全力疾走で。ある日、あまりの神経衰弱にこれではまずいと思い、気分転換に近所の山道を散歩する事にした。曲がり角の木の枝には新緑の葉がちょうど開いたばかりだった。いつもは素通りしている木だったのだが、その木がなんだか私を出迎えてくれているような気がした。眺めているうちに体の芯が熱くなり、気がついたら涙がぽろぽろと頬をつたっていた。悲しいでもなく、嬉しいでもないわけのわからない感情だったが、その木が『感動する』事をしばらく忘れていた自分に気付かせてくれたのは確かである。

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