立つ鳥後を濁さず
- Hanako
- Jun 16, 2011
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数週間前は黄金に輝いていた葉っぱも枯れ落ち、
木々の間からこもれる夕日が眩しい。
山々は淡い陰のような色に変色している。
枝だけになった木々が醸し出す灰色とも薄紫とも言えぬ色は
メランコリーに漂う。
もうじき雪が降る。
もうこの場所を発たなければならない。
渡り鳥のような人生。
冷蔵庫の中身は空っぽにし、
ガスコンロはスポットレスに磨き上げた。
冬の間、パイプが凍って破裂する恐れもあるので水道管も空っぽに。
ペットたちと友だち、そしてメインの場所に別れを告げる。
次の春までさようなら。
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