気付けば満月な夜

「僕の爺さんが言ってたけど、人生のもっとも確かな投資は食事だね。全て、確実に自分の身になるからね。」満月の海を背に、ロブスターを美味しそうに平らげながらマーティはそう言った。メイン育ちの人たちにとってはロブスターは大きいザリガニかもしれないけど、モンタナの山しかないところに住んでいるマーティにとって、ロブスターは最高級の食べ物、という感じだった。

たまには自分の為に贅沢してみようと、なんでもないただの木曜日の夕食にヒラメを食べた。といっても、これは半分アクシデントで、久しぶりにお魚を食べたくて魚屋に買い物へ行ったPが、ヒラメが高級な魚だとは知らず、お魚屋さんに薦められるがままに受けた魚がヒラメで、後で値段を聞いてびっくりして半身の半分だけ分けてもらって来た、といういきさつだったのだけど。

でも、まあ、高級割烹料理屋へ行くと思えばヒラメの一匹や二匹、お安いもんだと気を取り直し、しかも、気の毒に思った魚屋屋が、大きくずっしりとした新鮮な肝もオマケしてくれていて、さらに、その日はタイムリーにお客さんから新潟の麒麟山という美味しいお酒をいただいたりしたもんだから、いやいや、余は満足ぢゃ的気分だったのでした。こういう平日もたまにはいいもんだなあ。気付いたらその日は満月だったのでした。めでたしメデタシ。

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