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新リーダー



今日はめでたい日だ。

なぜって!

アメリカの大統領選挙で堂々とオバマ氏が大差で当選したからだ。

オバマ氏が選ばれる事は大体予想していたが、アメリカは過去にジョージブッシュを2回も大統領に選んだ国だから油断は出来ない。

アメリカにはまともな考えを持っている人もたくさんいるが、そうでない人もたくさんいる。なにしろアメリカは大きな国で、これが『当たり前』という考えが成り立たない。

私は政治にはあまり興味がない。しかし長年アメリカに住むようになって、世界はどんどんまずい方向に進行していると感じるようになってきた。経済大国で知られるアメリカだが、環境問題は深刻になるばかりだし、アメリカはわけのわからない理由付けで戦争をおっ始め、貧富の差は広がる一方。国内では教育や文化に対する国のサポートも削られ、強いものが力づくしで弱いものを押さえ付けてしまっている状況が目立つ。アメリカが世界に及ぼす影響力は強い。だからアメリカで誰が政治的な指揮をとるかでアメリカ国内だけではなく、世界全体に大きな影響を与える。


現在のこの悪状況をどうにかして欲しいと多くが望んでいることだが、『世界を変えるなんてもうだれも出来っこないさ』となげやりな態度でシニカルな人も少なくない。『だけどこのままではいけない。何かしなくては。少しでも変えなければ。』と切に思う人がたくさんいる。オバマ氏はこのような人からサポートされ当選した。私はもし今回オバマ氏をアメリカが選ばないとしたらもうアメリカに戻るのはやめようかとも考えていたが、まともな考えを持つ人が大半を占めていることがわかり新たな希望を持ち直した。私はアメリカ人ではないので選挙権はないのだが、是非彼のような人に大統領になって欲しいと願っていた。そろそろ『change』が必要な期だと思っていたからだ。オバマも政治家であり、もちろん政治ゲームも巧みにこなす人なのだろうが、私が彼に好感をもったのは政治家っぽい気があまり感じられず、ただ人間として当たり前の事を素直に主張しているように見えたからだ。オバマ氏の演説を聞いて感動して涙した。『改革は政治家がやることではないのだ。あなたがた、ひとりひとりが行動することなのだ。アメリカの民主主義を皆で協力し合い、腐りきっているアメリカを立て直そうではないか!』と彼が言っていた。

アメリカは歴史的に若い国だ。しかし、ここ100年の間だけでも数えきれない程の変化があった国でもある。昔は女性や有色人種の人は選挙権がなかったし、黒人が白人と同じバスに乗る事さえつい最近まで許されなかった国である。現在でも性差別や人種差別が全くないとは言えないが、過去の事を思えば数年で随分成長した国だとも思える。改革することは可能なのだ。彼がそれを新たに実証し、人民に勇気と希望を与えてくれた。

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