夏の終わり



メインでの残された日々を数えるとあとわずか。

とたんに焦り気味になる。

天気のよい日には海に行かねば!

メインには対馬のように入り組んだ海岸線があり、至る所に海がある。

砂浜のビーチではなく、岩だらけの海岸が多い。

海面にヨットがぷかぷかと浮いているがとても静かなので中に人がいるのかいないのかわからない。

水面はいたって穏やかさを装っているが海中に足を忍ばせるとつーんと冷たい。

メインの海で泳いでいる人をあまり見たことが無い。

泳いでいるのは子供か犬かクレイジーな人だけである。

私がザブーンと海に飛び込むと『クレイジーな日本人がいるよ』という目で見られているような気がする。

ここでは海は泳ぐものではなく、眺めるものらしい。

大きな岩盤の上に寝っころがって濡れた体を乾かす。

太陽はまぶしいが軽やかな光だ。空気はさほど温かく感じられない。

風がさわさわとメイプルの枝葉を揺らしている。

この音は秋の風だ。乾いた空気の中を鳶が3羽泳いでいる。

青く広い空を飛行機が一直線に貫いていった。

私は飛行機雲をみるとなぜか切なくおもう。

自分だけ取り残されたような寂しさと『全てには終わりがある。』という感覚に引きずりこまれてしまう。

線を引いたような一直線の雲が次第に縮れて消えて行く様は花火大会が終わった後の煙と似ている。

急にポテトチップスとコーラを買いに行きたい衝撃にかられ、自転車をこぐ足に力がはいった。

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