ライスorご飯

先日神社通りを歩いていて思い出した。昔この辺にあった『ステーキハウス蜂。』こどもの頃の贅沢だった。まだ昭和だったあの頃。田舎ではフォークとナイフでの食事を味わうのはレストランだけ。と限られていた。おめかしして、緊張して、よそ行きの顔で出向いた。蝶ネクタイをしたボーイさんがテーブルにやってきて、『ライスになさいますか?それともパンになさいますか?』と訊ねる。ほんとはご飯が食べたいくせに、カッコつけて、『パンにします。』そうするとおもむろにロールパンなんかがでてくる。キャー!思い出しただけで顔が赤らんでしまう。フォークの背にライスをのっけて食べている母を横目で盗み見て、なんか食べにくそう、と内心思っていた。昭和のあの頃...

今や最近のレストランでは、やれイタリアン、スペイン、やれベトナム、インドネシア、...ありとあらゆる国籍の料理がいただけるようになった。食べたい食材もお店でなんでも揃う便利な時代でもある。でもやっぱり、最終的に行き着くところは『米』につきると思う。やっぱりなんと言ってもおつけものとご飯が一番シアワセよね。と母とうなずき合える歳になったものだ。おいしいおつけものや佃煮なんかがあると、おなかいっぱいのくせにご飯をたてつづけに2杯もおかわりなんかして。ゴハンはベツバラ。ベツバラ。おいしいゴハンの食べ方は、ゆっくりと噛み締めて食べるより、噛むのは2、3回で喉越し良くゴクリ。と飲み込む方が好きだ。固めのゴハンの方が食べ甲斐がある。

先日旅先で友達と『海鮮特選どんぶり』というものを食べた。私はそのゴージャスな品を、(特に好物のウニなんかのっていたもんだから)もったいぶってゆっくり時間をかけて食べた。ふと目をあげると私がまだ半分も食べ終わっていないのに、友達はもう全部平らげているではないか!『えーっ!もう食べたの?』と言うと、彼は『どんぶりというものはかつくものである。』と一言。そうだったのか!そうだよね。言われてみればそういうものかもしれない。と納得。自分がしくじったような気がした。かつて見た映画『砂の女』で、男が初めて砂の地下の家にもぐり込んだ時の場面を思い出す。空腹の為ゴハンをかっつくシーンである。おかずなしでゴハンだけでたて続けに3杯もかっつく様は強烈で印象的だった。一度あれをやってみたい。

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