キカイギライ


グレイがミヤオゥと鳴いている。

ほら、ネズミを獲って来たよ、と誇らしげに訴えている声だ。

グレイは日がな一日ソファーの上で寝てばかりいるが、夜になるとどこからかネズミを捕らえてくる。

又今晩も一匹のネズミが犠牲になった。

そして半死にしたネズミの始末をするのは私の役目だ。

この仕事にサインアップした記憶はないのだが、知らず知らずのうちにこの役割は私の仕事になっていた。

長年一緒に住んでいると気付かぬ間に役割分担が決まってくる。

ちなみに『キカイ』分野はすべてp子に任せている。

私はキカイとの相性が良くない。

火災報知器のアラームがピピっ、ピピっ、となり続けている。

バッテリーが少なくなっているだけの音なのだが、p子が帰ってくる迄長時間ほったらかしにしていたのでさすがに呆れられてしまった。

『あんたねぇ、これはキカイのうちに入らないよ、懐中電灯と同じじゃない!バッテリー換えるだけだよ!』

それも充分承知なのだが、アラームのバッテリーを取り外したときに響く『ビビーーっっ!!!』というけたたましい音に私は縮み上がってしまうのだ。

私のキカイギライもかなりのレベルなのでコンピューターの問題とかになってしまうとヘビに睨まれたカエル状態で全身硬直してしまう。そしてどういうわけか、コンピューターに限らず、殆どの電子器具が普段普通に機能していても私が触ると問題が起きる、ということが多い。電子器具に対するネガティブチャージを私が放ちまくっているとしか考えられない。こんな人間が飛行機に乗ったりしていていいのだろうか、とたまに不安になる。

私は携帯電話も必要な時以外はあまり使わない。コンピューターはさすがに事務的処理上、最低限のレベルを覚えたが、おそらくコンピューターの世代的に言えば60代の人たちのレベルとかわらないような気がする。(失礼な例えかもしれませんが)これはきっと私が子供の頃ファミコンで遊ばなかったツケがまわってきているのだろうと思う。

コンピューターにかつて不得手だったという友だちが、これでは世の中についていけなそうでまずい、とある日コンピューターの初級クラスをとったそうだ。

『それでは今日のレッスン終了しますのでディスクをゴミ箱に入れて下さい。』

と言った先生の言葉を疑いつつも、本当に机の下のゴミ箱にフロッピーディスクを捨ててしまった話には大笑いした。

ここまでやれるとあっぱれである。

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