Monohanako | 勢いにまかせて
Modern Japanese pottery made in Karatsu Japan by Hanako Nakazato
pottery, Japanese, Japan, handmade, production potter, Karatsu, yakimono,
16108
post-template-default,single,single-post,postid-16108,single-format-standard,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled,qode-title-hidden,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-10.1.1,wpb-js-composer js-comp-ver-5.0.1,vc_responsive

勢いにまかせて

「花子さんって、ロクロを回してる時って、何考えてるんですか?」という質問を受ける時がありますが、
(きっとお料理の事とか、器の造形のこと、釉薬の仕上がりとか必死に考えながら作っているに違いない!)という相手の期待を裏切るかのごとく、
「大概、何も考えていません」
というのが応えです。

今もまだ密かに唐津焼ブームがあるようです。古唐津を見つめなおしたり、崇め奉ったり。しかし、昔の唐津焼を作っていた陶工は何か特別な美術品を作ろうなど、たいそれた意識があった訳ではなく、フルスピードで、大量生産的に雑器を作ることにただひたすらだったのだとおもいます。当時は機械も無かったため、全部手作業でしたし。その考える暇もなく作っていた器が結果としてエゴがなく、完璧でもなく、味があって良い、なんて、お茶の世界でウケたんだと思います。現代は作家が(自分も含めて)わざとらしく抹茶茶碗を作ったり、ウケを狙った作品を作ったりしてますが、なんだかなあ、、と違和感を感じるときもあります。見た目は面白くても使うとなるとちょっと引いてしまうよね、と思われるような器だと哀しい。けれど作家があまり作為的にならないようにすることって案外難しいのです。なので私は勢いに任せることにしています。

ところで、私はハウスミュージックが大好きです。青春時代を90年代のアメリカで過ごしたお陰で?ハウスミュージックでノンストップで踊りこむ気持ち良さを身体で覚えてしまい、若い頃はCLUB活動も真面目に行っておりました。本当に気持ちの良いダンスミュージックはクスリ要らずでトランス状態へつれてってくれるものです。今はディープ系の、やや穏やかめの曲が心地良いように思えてきました。最近はさすがにもうクラブ活動はしなくなったものの、ロクロを回す時は決まってハウスを聴きながら回しています。

*ハウスミュージックとは(一応、馴染みのない人にご説明いたしますと)4つ打ちで刻まれる単調なリズムと陶酔感を誘うようなメロディで曲が構成されており、テンポもBPM125前後とやや早目なのでダンスミュージックとして適しています。そして何時間もぶっ通しで踊りたい人たちのために、曲と曲をスムーズに繋げる作業がDJによってなされます。この、一つの曲から次の曲に移る時に、一曲目のニュアンスを引っ張りながらじわじわっ〜と横から二曲目を交じらせる、そして曲運びでムードの流れをつくったり、エフェクトかけたり、じらしたり、そうこうしながら高揚感を掻き立てあげてゆく!というところにDJの腕っぷりが感じられるのです。参考までに↓

https://www.deepershades.net/

私は体育会系の人間なのでロクロもスポーツ感覚です。ハウスミュージックにはロックのようなストーリーのある歌詞がない分、耳触りなところがなく、頭ではなく、カラダで聴くことができます。ハウスのリズムに乗って、(ミラーボールではなく回っているのはロクロですが)作陶していくうちに、イライラしている時も徐々にサッパリ浄化された気分になれます。

マユツバ的な発言ですが、無心になって轆轤を廻してる時は自分が宙に浮いている様な気分になります。絶好調な時は自分がロクロと土と一体化しているような感覚です。自分がありながら自分はいない。瞑想やヨーガをやってる人たちが到達したエクスタシィって、もしやこういう状態なのかも?と最近思うようになってきました。

たまに、アメリカの人たちに、貴女は仏教徒ですか?ロクロはメディテーションのようなものですか?って宗教めいた質問を聞かれることがありますが、確かにロクロはトルコ、メブラーナのセマーのようなものかもしれません。セマーもクルクル廻って廻ってトランス状態に。ということからも、中心軸を基本にひたすら廻ることはメディテーションとの関連性がありそうです。ちなみにハウスミュージックも言うなれば円を(繰り返し繰り返し)描くような音楽なのです。そしてヨーガのディープ呼吸法を取り入れてロクロを回してみると更に気持ちよく、土の伸びが良くなるような気がします。

しかし、ロクロもあまり調子に乗り過ぎると後でこっぴどい腰痛に悩まされるのでほどほどにしなくてはなりませんが。

No Comments

Sorry, the comment form is closed at this time.